40歳の妊娠日記　第二章

母校野球部OB会が発足して
7年ほどたつらしい。

最初は知らなくてノータッチだった。

けどmixiとかに参加して
マスターズの活動を知り
同時にOB会の存在を知った。



マスターズ、最初はただなんとなく
子連れで応援に行ってた。

また“うちのチーム”の試合が見られるのが
嬉しかった。


何か手伝いを、と申し出たこともあった気がするけど
当時中心となっていたのは
直の後輩、二期生。

「その時はお願いします。」
と言ってくれたものの
やはり子連れの私には言いにくかっただろう。


しばらくしてOB会幹部も変わり
直ではない、全く知らない後輩が
中心となって活動するようになった。

彼がいい意味で人使い荒かった

お陰様で私も
直接間接に手伝わせてもらうことが増え
OB会との関係も濃くなった。



そもそもマネージャーなんてやる人間は
何かしらお手伝いするのが好きなんだと思う。

けど私なんか試合に行っても
子連れじゃ危なくてベンチにも入れない。

マスターズではスコア付けがあるわけでも
ノックがあるわけでもないから
やれることと言ったら
ベンチ辺りをうろついて
飲み物作ったり掃除したり
氷や雑巾準備したりするくらい。

ベンチにいられないから
それら一切できない。


役に立たんマネージャーやなー
と思ってた。

正直、残念だったし寂しかった。


けど、たまたま子どもを預けて
一人で応援に行ったとき
背番号があまりにもヒラヒラと
はためいてる選手を発見。

役に立たんマネージャーなので
針も糸も縫い物用はなかったが
たまたま編み物用を持ってた。

緊張しつつ、
「応急処置でよければ縫わせて」と申し出た。


まだ今ほど選手たちとの関係が近くなかったから
彼らの輪から離れたところで
気恥ずかしさに必要以上にうつむいて
縫ってたと思う。


その頃から少しずつ
選手たちとの距離が縮まってきたような。


時間はかかったけど、
今はそれなりに濃く
マネージャーっぽいことをさせてもらってる。

背番号を縫うとき、
選手たちの輪の中にいることもある。

子連れじゃなければ
メンバー表書いたり。

そして現在、
OB会の名簿作成中。
幹部会なんぞに呼んで頂き
そこそこ中心で動かせてもらってる？？



けどね、それこそマネージャーの仕事であって。

選手たちが少しでも試合に集中できるよう
そもそも試合ができるよう
環境を整えるのが
マネージャーの役目なんだろうと思う。

ベンチ辺りでは私、
役に立たない。

そもそも気は利かないし
(↑これは高校時代から)
しかもしょっちゅう子連れ。

だから試合中は
マネージャーじゃなく、
いちばんのファン。

けど試合が出来るよう
参加メンバーを集めるお手伝いが
ほんの少しできたとき
嬉しくなる。


15歳から始めて、現在43歳。

死ぬまで「マネージャー」と呼ばれたい。